危険!犬に与えてはいけない食べ物|的を絞ってわかりやすく解説


犬は雑食でなんでも食べられる?答えは「ノー」です

犬は雑食でなんでも食べられる、といったイメージを持っている方もいるかもしれませんが実はそうではありません。

狼など他の肉食動物と比べると、犬は雑食性のある肉食、あるいは肉食寄りの雑食とも言えますが、人間が食べるものを全て食べられるわけではありません。
身近な食材の中にも犬にとっては危険な食べ物が少なからず存在します。

散歩中に野草を食べたり落ちているものを拾い食いして後で体調を崩す、といったこともあります。道には何が落ちているかわからないので散歩中も注意が必要です。
野草を食べるのは体調を整えるための摂食行動の場合もあるようですが、野生の勘が働かずに食べて良いものと悪いものの判断がつかないこともあるでしょう。

また、現代ならではの事情というか、自然界にこれまで存在しなかったような人工的な物質も周辺に溢れていて、もはや犬自身で食べて良いものと悪いものの判断をするのは無理な状況でもあります。
飼い主が正しい知識を持たなければ、知らず知らずのうちに犬の健康を害し、それが原因で取り返しのつかないような結果になる、といったことにもなりかねません。



犬に与えてはいけない食べ物は沢山あります

犬の健康に悪影響を与える可能性がある食べ物は実は数多く存在するのですが、それら全てを一気に書き連ねても覚えるのが大変で、重要な部分が記憶に残らない、といったことも考えられます。
自身の経験を振り返ってみても、情報がズラ〜っと羅列しているだけものはなかなか頭に残りづらい、ということがよくあります。

なので今回は犬に与えてはいけない食べ物の中でも、特に危険性が高いもの、少量でも危険といったものを、なるべくわかりやすく紹介していきたいと思います。

これから初めて犬を飼おうとしている方、犬を飼い始めて間もない方は特に注意して下さい。
「原因物質」と「主な症状」も併せて記載していますが、それは一旦無視してまずは食べ物の名前だけ覚えて下さい。

また、長年犬と暮らしている方やベテランの飼い主さんも再確認の意味で目を通して頂ければと思います。



特に危険度が高い食べ物


原因物質主な症状
玉ねぎ・長ねぎ・ニンニク・ニラなどのネギ類アリルプロピルジスルファイド
※加熱しても毒性は消えない
嘔吐、不整脈、貧血、血尿、
四肢の痺れ

慢性症状は肝機能の低下
レーズン・ぶどう不明
※特にレーズンが危険
嘔吐、下痢、脱水、頻尿あるいは無尿

重篤な症状:急性腎不全
アボカドペルジン
※果肉・皮・種・葉に含まれる
嘔吐、下痢、呼吸困難、痙攣

重篤な症状:急性腎不全
チョコレート・ココアテオブロミン
※カカオに含まれる
嘔吐、下痢、不整脈、痙攣、昏睡

重篤な症状:急性心不全
キシリトールキシリトール嘔吐、脱力、痙攣

重篤な症状:急激な血糖値の低下、肝不全

上記の5つの項目に記述したものは全て、たとえ少量であっても犬に与えるべきではありません。
特に小型犬は体の大きな犬よりも作用が早く、少量でも体に与える影響が大きくなるので、より一層の注意が必要です。

また、室内飼いをしている場合、飼い主が気付かないうちに口にする恐れもあります。
チョコレートやキシリトール入りのガム、レーズンなどは、犬がおやつとして食べるのにちょうどいいサイズで、嗜好性が高い(美味しいと感じる)ものでもあります。
危険な食べ物を犬が届く場所に置かないように、常日頃から管理することも重要です。



万が一食べてしまった時の対処

自宅でできる対処法としては吐かせることが一番手っ取り早く効果的です。
今回挙げた食べ物は比較的柔らかく、硬く尖ったものでもないので、吐く行為そのものはスムーズで食道を傷つけるなどの危険性も低いと思います。

どれも症状に「嘔吐」があるので、自然に吐いて胃の中の内容物を全て吐き出してくれれば良いのですが、症状には個体差があり、吐き気を感じない場合や吐き気を感じる前に重篤な症状が出るケースも考えられます。



時間が経つと嘔吐だけでは不十分

基本的には体内で消化するにつれて症状が現れてくるので、食べてすぐに嘔吐すればそれ以上症状が進行することはありません。
食べてすぐに吐いたのであればひとまず安心できますが、継続して様子を見ることが必要です。
飼い主が気付かないうちに口にしていた場合は、どのくらいの量を食べたのかもわかりません。
判断が難しい場合は迷わず獣医師に相談しましょう。

1時間以上経過すると毒素が体に吸収されて一部が排泄物として腸などに移行します。
2〜3時間以上経過すると胃の中での消化が進み、腸などに溜まる排泄物の量が増えます。
そのまま放っておくと体内の毒素が胃や腸からどんどん吸収されて身体中を回り、症状によっては自然排泄も困難な状況になります。

こうなると嘔吐だけでは毒素を完全に体外へ出すことはできず、自宅での対処は極めて難しくなります。



「万が一」をなくすことが一番大事

このように、自宅でできることは限られていて、時間が経過するほど状況も悪くなります。
あらかじめ自宅の近くにある夜間診療、救急対応の動物病院を調べておくことも重要ですが、「万が一」をなくすことが一番大事です。

まずは犬に与えてはいけない食べ物を把握し、犬の飼い主としての正しい知識を持ち、犬が間違って口にしないように届かない場所に置くなど、犬にとって危険な食べ物を常に管理しておくことを心がけましょう。

愛犬の体調を管理するのは飼い主の責任です。

誤飲や誤食、急な体調不良の場合は迷わず獣医師に相談し、必要であればすぐに動物病院で見てもらいましょう。


繰り返しになりますが、誤飲・誤食に関しては飼い主が注意することでほぼ未然に防げます。
どうか皆様、お気を付け下さい。


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