添加物の分類と主な用途|ドッグフードへの使用例

食品添加物には様々なものがあり、その用途や使用する物質など、多岐に渡ります。
ドッグフードに使われる添加物はその一部と、さらに動物飼料用の添加物があり、人が食べるものへの使用が禁止されている添加物もあります。

現在ごく一般的なドッグフードの原材料表に見られる食品添加物は下記の通りです。



添加物の分類と主な用途

添加物の種類主な用途と概要ドッグフードへの使用例
甘味料甘みをつけるために使われる

天然甘味料と合成甘味料がある
ショ糖、還元水飴、ソルビトール、D-ソルビトール、ステビア、キシロース、トレハロース
酸味料酸味をつけるために使われる

「酸味料」とだけ表記されていることが多く、この場合は内容がわからない
個別名称不明
調味料食品の味を整えるために使われる

「調味料」とだけ表記されていることが多く、この場合は内容がわからない
アミノ酸

個別名称が記載されていない場合もある
香料香りをつけるために使われる

「香料」とだけ表記されていることが多く、この場合は内容がわからない
ガーリックオイル

個別名称が記載されていない場合もある
着色料(食用色素)色をつけるために使われる赤2・3・40・102・106号、青1・2号、黄4・5号、酸化チタン、二酸化チタン、カラメル、紅花黄、クチナシ、βカロチン
保存料食品中にいる細菌の増殖を抑制し、変質、腐敗を防ぐ目的で使われるソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸デヒドロ酢酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸
酸化防止剤酸化を抑制するために使われる亜硝酸ナトリウム、BHA、BHT、エトキシン、没食子酸プロピル、エリソルビン酸ナトリウム、ミックストコフェロール、緑茶抽出物、ハーブエキス、ローズマリー抽出物、クエン酸、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE
発色剤肉類の色を鮮やかに見せるために使われる亜硝酸ナトリウム

個別名称が記載されていない場合もある
乳化剤乳化(水と油などを混じりやすくする)、湿潤・浸透、起泡・消泡、成分の老化防止、などの作用を持つ

「乳化剤」とだけ表記されていることが多く、この場合は内容がわからない
ユッカ抽出物、トリポリリン酸ナトリウム、乳清カルシウム

個別名称が記載されていない場合もある
増粘安定剤粘性や接着性をつけるために使われる増粘多糖類、加工でん粉、セルロース、CMC-Na、キサンタンガム、アルギン酸エステル、グリセリン
品質保持剤カビの発生や腐敗を防ぐために使われるプロピレングリコール
湿潤剤(保湿剤)乾燥を防ぐために使われるグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール
膨張剤生地をスポンジ状の多孔質にし、膨らませる作用を持つ

「膨張剤」とだけ表記されていることが多く、この場合は内容がわからない
個別名称不明
製造用剤豆腐用凝固剤、中華麺のかんすい、ハムやソーセージの結着剤など、機能や用途が多岐にわたり分類が難しいものを便宜上まとめたもの二酸化ケイ素
Ph調整剤酸性またはアルカリ性の度合を調整するために使われる

「Ph調整剤」とだけ表記されていることが多く、この場合は内容がわからない
リンゴ酸、クエン酸

個別名称が記載されていない場合もある



食品衛生法では、酸味料、調味料、香料など、指定された14種類の添加物は一括名のみで表示することが認められていて、ペットフードの表示方法もこのルールに従っています。このため、単に「酸味料」「調味料」などと表記されていることが多く、この場合は具体的に何が使われているか消費者にはわかりません。

また、ソルビトールやグリセリンなど、その物質に複数の作用がある場合、添加物の分類名(甘味料、増粘安定剤など)が表記されないこともあります。

ちなみに、仕入れた原料に元々入っている添加物についてはラベルに表示する義務はありません。
つまり、仕入れた原料に添加物が使われていたとしても、ドッグフード(ペットフード)製造工場で添加物を添加していなければ、製品の原材料表に記載する必要はなく、製造工場で全く添加物を添加していない場合、その製品は「無添加」として流通させることができるのです。

これらの添加物は全て犬の健康を考えて使用されているものではなく、主に製品の生産性の向上と、味や香りをつけて嗜好性を高める目的、そして出来上がった製品を安定させ、長持ちさせるために使用されています。

上記の一覧の中には強度の発がん性や変異原生など、遺伝子への悪影響を指摘されているものもあります。

犬の健康を考えるとできる限り健康に悪影響を与えるような添加物は避けたいものです。

※添加物についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい ↓

ドッグフードの危険な原材料|「体に悪い添加物」編【完全版】


※ここで記述した危険な添加物、安全性の疑わしい添加物が一切使われていないドッグフードも少なからず存在します。
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